2017年10月5日(木)、グランフロント大阪北館内のカフェラボにて、ナレッジキャピタル超学校 大阪大学COデザインセンター×ナレッジキャピタル:対話で創るこれからの「大学」、2017年度のシリーズ第3回を開催しました。今回は、申し込み受付が始まった直後に満席になってしまいました(参加を楽しみにしていたのに申し込めなかったという方、すみません)。当日は、62人のみなさまにご参加いただきました。
今回は、代々「小川治兵衞」の名と志を襲名する家で育った作庭家の小川勝章さんを京都からお招きしました。
小川さんをお迎えするのは、劇作家・演出家の平田オリザさん。平田さんは、大阪大学COデザインセンターでは、演劇を通じてコミュニケーションデザインのあり方や社会における芸術の役割を考える授業を担当しています。
第3回のタイトルは、「『視座』を変えてみえる世界」としてみました。
今回対談をするのは、作庭家と劇作家・演出家という全く違った世界で活躍されている方々ですが、どちらも、長い歴史の上に成り立つ芸術に関わるお二人という意味では少し共通するところがあるのかもしれません。
そして、観る側の視線をどう設計するのかということについて、何か重なるところがあるのかもしれない、そんなことを考えながら、当日を迎えました。
お二人それぞれの自己紹介の後は、まずは平田さんから小川さんへの質問という形で対談がスタートしました。
「まだ会ったことのない職業の人に会うと、劇作家としては、どうしてもその職業の仕組みは人間模様が聞きたくなってしまう」という平田さんによって、お庭に向き合う小川さんのお仕事の内容や人柄が引き出されていきました。
参加者のみなさんが記入してくださったアンケート用紙を眺めていると、「平田さんファンなので参加したけれど、お庭の話もとても面白く興味をもった」という方もいらっしゃれば、「小川さんを尊敬しているからきたけれど、演劇とロボットの話や人間が演じるということについての話が印象的だった」という方もいらっしゃいました。
みなさんそれぞれがよい時間を過ごされていたのであれば、嬉しいです。