対話で創るこれからの「大学」 2017年度シリーズ第2回「あたりまえを疑って本質に迫る」を開催しました

ナレッジキャピタル超学校 大阪大学COデザインセンター×ナレッジキャピタル:対話で創るこれからの「大学」 2017年度のシリーズ第2回目を、2017年8月30日(水)に開催しました。

この日のテーマは「あたりまえを疑って本質に迫る」。この日は、なんと64人ものみなさまにご参加いただきました。

今回対談をしたのは、中台澄之さん(株式会社ナカダイ 常務取締役、モノ:ファクトリー 代表。ビジネスアーティストという肩書きも!)と山崎吾郎さん(大阪大学COデザインセンター 准教授)です。

2017年度のナレッジキャピタル超学校シリーズ、全3回の通して考えてみたいテーマは「とらえなおす」です。どのような方をお招きしようかと企画を考えていた時に、中台澄之さんのお名前が頭に浮かびました。それは、廃棄物を「ゴミ」ではなく、「素材」として捉え直して、廃棄物処理業に新しい価値を持ち込んだ方だからです。

対する山崎さんは、文化人類学の研究者です。山崎さん曰く、そもそも人類学者とは「なじみのない世界にあえて浸ってみることで、あたりまえだと思っている世界観を揺さぶって、考えを豊かにしていく」人たち。そして、この人類学的なアプローチを、現在関わっている博士課程の学生を対象にした教育プログラム「超域イノベーション博士課程プログラム」でも活かしています。

お二人それぞれの自己紹介の後は、「既存の価値を見直す」「新しい価値を発見する」「課題を再定義する」といったことができる人材を育成するには?ということをテーマにした対談になりました。

前回の開催レポートと同様、参加者のみなさんが印象的だったと書いてくださった言葉をお借りしながら、対談の一部をご紹介してみます。

「やらないリスク」
この言葉は多くの人のアンケート用紙に登場していた言葉でした。
中台さんのお話の中で出てきたものです。
中台さんは、「チャレンジをせずに、後で後悔するということだけはしたくない。
失敗を恐れて行動を起こさないことこそ、最大のリスクと考えている。」と自らの経験をもとに語り、また、うことでした。
山崎さんは「研究者も、おもしろいと思う『問い』を見つけたら、取り組まずにはいられない人たち。」と応じていました。
新しい価値を生み出すための一つのキーワードは、この「まずはやってみる」ということにあるようです。

「事業者と教育者の交わる点、交わらない点」
「一見別の立場でありながら、つながることもあれば、考え方が違うこともある、というところを聞くことができて面白かった」というコメントなどもいただきました。

自己紹介の時間も含めて90分で語り尽くすのは、ちょっと難しかったかもしれません。
これから先、今回いただいたご縁を、COデザインセンターでの教育や研究活動に活かしていきたいと考えています。

https://www.cscd.osaka-u.ac.jp/co/2017/000229.phpより転載)

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