二頁だけの読書会『対話で創るこれからの「大学」』(「ナレッジキャピタル大学校」内)を開催しました

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2018年4月18日、19日に行われたナレッジキャピタル大学校。2日間で100コマを超える「講義」が行われたのですが、そのなかのひとつとして、18日(水) 14:00-14:50、<二頁だけの読書会『対話で創るこれからの「大学」』>が開催されました。

会場には、10種類もの多様な「教室」が用意されていました。COデザインセンターが提供した講義は「図書のある教室」での実施。講師は、八木絵香(COデザインセンター 准教授)、水町衣里(COデザインセンター 特任助教)がつとめました。約30名の方にお越しいただき、ほぼ満席となりました。

今回、みなさんと読む「二頁」として選んだのは『対話で創るこれからの「大学」』(大阪大学出版会、2017年)の22〜23ページ。参加者のみなさんそれぞれがこの二頁に目をとおした後、隣に座った方同士で「気になった言葉」「気になった文章」について話し合っていただきました。その後、参加者全体での意見交換の時間となりました。

・大学が「パブリックスペース」であるはず、と書かれていたのは、阪大の(外部から見ると閉鎖的な)キャンパスの雰囲気を知っているものからすると意外だった。
・「先進国は自分で考える人間のいる国」、「日本は先進国になる覚悟はあるのか?」という文章が気になった。
・「日本は長らく西洋を見て生きてきた」とあるが、日本はある一時期、海外を見なくてもやっていけると思ったのではないか。実際は海外から学ぶべきこともまだまだ多くあるはず。
・大学は「自分で考え続けるような人間」を育てる場であってほしい。
・阪大は非常に多くの知的財産を持っているのだから、社会に活かせる「知」がもっとあるはず。
・それぞれの世代がそれぞれに変わることが求められている。
・個々人(大学の人も)が、それぞれに、自身に足りていないものを自覚すべきだ。
・「クリエイティブ」な人間であることが何よりも大切だと思う。その点から見て「心のきりかえ」という言葉が気になった。
・色々な視点を学ぶことで、自分の軸を作ることが必要なのでは。

50分という短い時間でしたが、多くの方がそれぞれの視点からお話をしてくださいました。一つのご意見からまた別のご意見が引き出される、ということもあり、非常に活発な意見交換がなされていました。

この「講義」の冒頭、八木准教授から「私たちCOデザインセンターは、一方的に教えるのではなく、答えが出ないようなことも含めて色々な形で一緒に考えられるような場をつくっていきたいと考えています。大学の中だけでなく、どんどん街にも出ていきます。」とお話させていただきました。今後も積極的にこのような場を企画していきたいと考えています。

https://www.cscd.osaka-u.ac.jp/co/2018/000426.phpより転載)

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