サイエンスカフェ@千里公民館「ようこそiPS細胞の世界へ!─『幹細胞かるた』で考えてみよう」を開催しました

2019年1月8日(火)、千里公民館において、サイエンスカフェ「ようこそiPS細胞の世界へ!─『幹細胞かるた』で考えてみよう」を開催しました。今回の参加者は35人(大阪大学や豊中市の関係者を除く)で、お子さんと一緒に参加してくださった方もいらっしゃいました。

この日は、和田濵裕之さん(京都大学iPS細胞研究所(CiRA)国際広報室 特定研究員)と、川上雅弘さん(奈良先端科学技術大学院大学 教育推進機構 特任准教授)をゲストとしてお招きしました。前半は京都大学iPS細胞研究所がつくった「幹細胞かるた」を楽しみ、後半はかるたに登場した言葉などを手がかりにしながら、幹細胞や未来の医療について理解を深める時間でした。

かるた遊びが始まると、子どもだけでなく大人も思わず真剣になって札を探していました。札を取りながら、イラストや札に書かれた文字について「何の絵なのかな?」「どういう意味なんだろう?」など、わいわいと話し合うグループもありました。

かるた遊びが一通り終わったところで、グループごとに絵札や読み札の中から「このトピックについてもっと聞きたい」「なんだか気になる」という札を1-2枚選んでもらいました。この札を手にしながら、ゲストへの質問が始まります。6才の参加者からの「iPS細胞、ES細胞って何ですか?」というストレートな質問も。ひとつ質問が出ると、「じゃあ、これはどうなの?」と別のところから声があがるなど、iPS細胞へのみなさんの関心の高さがうかがえました。

iPS細胞についてだけではなく、科学技術の発展とその先に続く社会のこと、新しい科学技術との向き合い方にかかわる話題なども出ていました。

サイエンスカフェ終了後の感想としては、「かるたでやってみると、言葉の難しさとは裏腹に身近に感じられました」「iPS細胞は、まだまだこれから研究が始まっていくものだということが分かった」「人間の寿命と倫理の兼ね合いが印象に残った」などがありました。

http://stips.jp/20190108/より転載)

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